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新潟県村上市山北(さんぽく)地区で買い物支援

島根県雲南市の強みはどこにある?

10月30日(火)は、村上市NPO法人都岐沙羅パートナーズセンターが主催する
U-45 STEP Murakamiの講演会
「チャレンジにやさしいまちづくり-若い力の可能性に迫る!!-」
に参加してきました。

 
講師は、島根県雲南市に地方創生総合戦略推進アドバイザーとして関わる山元圭太さん。
雲南市といえば、地域活性化に関わる人なら度々あちこちで耳にする地域。
私が取り組む買い物支援に関しても、「ショッピングリハビリ」という概念を生み出し
他地域の一歩も二歩も先を行く活動を展開しています。
そんな地域の実態を村上市で知れる貴重な機会なので、ありがたく参加させていただきました。

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同市の現在の高齢化率は、日本全体の30年後の高齢化率(予想)と同程度。
高齢化先進地域であるなら、課題解決先進地域でもあろう!と
市が地域の課題解決に積極的に乗り出しました。
まずここに驚き。行政って、新しいことに乗り出すのがとっても苦手なイメージがあったので。


実際の取り組み内容は多岐にわたるので
この場で全てご紹介はできないのですが、大きく分けてふたつ。
まずは子育て世代の流出抑制と転入増を図る「定住基盤の整備」。
子育て環境の充実や住宅に関する助成、就職支援などです。
これは人口増を地域活性化につなげようとする従来の支援策であり、
取り組んでいる自治体が少なくありません。


同市の本当の強みはふたつめの「人材の育成・確保」にあります。
子ども・若者・大人それぞれが興味のあることにチャレンジできる環境を作り、
「チャレンジの連鎖」を生み出すことで
彼らが地域の活性化に関わる人材となる。
ここで生まれた人材が増えていけば、
今後人口がどのように変化していこうと、地域を支える仕組みを残し続けられるのだといいます。
即効性はないけれど、長い目で見れば根本的な問題の解決につながっています。


また、同市が運営する「幸雲南塾」というセミナーも、地域に新たな事業や企業、
地域に根付いた活動を生み出すきっかけになっています。
現在運営を委託されているのは、講師の山元さんも理事を務めるNPO法人おっちラボ。
山元さんはおっちラボの役割について
雲南市内に新たなチャレンジの生態系を作りだす。
“ちょっといいこと”が自然発生する環境づくりに取り組んでいる」
と話していらっしゃいました。


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お話を聞いていて思ったのは、雲南市には課題や悩みにすぐ対応しようとする
フットワークの軽さがあること。
この日具体例として挙がった課題は、きっとどの地域にもあるような普遍的な悩みばかりでした。
同市が他の地域と違うのは、
「課題はあるが、(様々な事情で)対応できない」とあきらめることなく
効果的な解決策を、情熱をもって探っているところだと思います。
私も、足りていないものにばかり目を向けるのではなく、
「では、どうすれば現状がよくなるのか?」を考えるくせをつけようと反省しました。


貴重なお話を聞かせてくださった山元さんと、
素敵な機会を作ってくださった都岐沙羅パートナーズセンターに、改めて感謝です。


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しかし最近のブログ、長文だね!笑